後期にやったこと・・・           国際社会4年 石原佳菜子

 

「化粧品がもたらす社会的影響とその課題」

 前期は、レジュメを見てもらえば分かるように化粧品に関係する動き(マーケティングや流行なども含め)をたくさん調べることに費やした。文献やインタネットを中心にとにかく情報を集めたという感じだった。

 夏休み中には、前期中に読めなかった分厚い文献を読んだ。大学の図書館にはあまり蔵書がなかったので、宇都宮東図書館などで文献を探した。ただ、私は自分自身もともと興味のあった化粧品をテーマに選んでいたので、文献を読むのはとても楽しかった。また、夏休みのうちに、論文全体の章構成を大まかに決めておいた。化粧品の歴史→日本から世界へ・世界から日本へ→流通→流通の課題を生かしたアイデア→全体として今の日本の化粧品産業の動き。という形に大まかに決めた。この論文の構成を考えておくと、文章化するときにとても書きやすかった。

 後期に入ると、やはり文献だけでは、内容が薄くなってしまうと感じて、実際の現場で化粧品と触れてきたメーカーの方にインタビューをすることにした。論文中には実名・メーカー名を挙げられなかったが、資生堂の美容部員をしている方と、ノエビアで営業をしている方、それから論文中でも紹介したポーラレディーをしていた高橋氏にインタビューさせていただいた。インタビューは、大きく分けると2つの形式で行った。@どんな仕事をしているかなど、インタビューさせていただいた方自身、または、そのメーカーに関する質問。A私が考えたアイデアに関する意見。という形で行った。一回だけでは聞ききれないことが多く、何度もメールでインタビューさせていただいた。インタビューをしてみると、文献から自分なりの解釈をしていたことが間違っていたり、実際は違っていたり、考えさせられることが多かった。

 11月あたりから文献やデータが十分集まっている部分から文章化し始めた。私は、前期の段階で化粧品流通に関する資料は集まっていたので、その部分から文章化した。最終的に化粧品流通は第三章になったが、論文は書き始められるところからどんどん文章化したほうが楽だと思った。

 ただ、私の反省点としては、書きたいことが広がりすぎて、論理的にまとめきれなかったことがある。なので、もうちょっと的を絞ってもよかったかなぁというのが反省点だが、一年間かけてこれだけひとつのことを勉強し集中してきたことは事実である。その意味では、論文を書くことで得られたものは大きいと考えている。